読者の悩み
・【エベレスト街道】ゴーキョ・ピークトレッキングとは?
・ゴーキョ・ピークトレッキングについて、どんなものなのか知りたい。
・ベストシーズンはいつかな
この記事では、これらの疑問に答えていきます。
著者の経験
この記事を書いている僕は、大学を休学して世界一周一人旅をしました。その中でネパールのエベレスト街道トレッキングへ行き、標高5357mのゴーキョ・ピークに登頂しました。(2022年10月)
約9日間の登山で体験したことをまとめていきます。
本記事の内容
- 【エベレスト街道】ゴーキョ・ピークトレッキングとは?
- 標高5357mゴーキョ・ピークへ!
- ゴーキョ・ピークトレッキング【ベストシーズン】
- 【エベレスト街道】ゴーキョ・ピークトレッキングとは?
- 標高5357mゴーキョ・ピークへ!
- 登山1日目 カトマンズからルクラ、ルクラ(標高2840m)からパクディン(標高2610m)まで
- 登山2日目パクディン(標高2610m)からナムチェ(標高3440m)まで
- 登山3日目 ナムチェ(標高3440m)からドーレ(標高4084m)まで
- 登山4日目 ドーレ(標高4084m)からマッチェルモまで(標高4410m)
- 登山5日目 マッチェルモ(標高4410m)からゴーキョ(標高4750m)まで
- 登山6日目【帰路】ゴーキョ・ピーク(標高5357m)登頂!マッチェルモ(標高4410m)まで
- 登山7日目【帰路】マッチェルモ(標高4410m)からクムジュン村まで
- 登山8日目【帰路】クムジュン村からナムチェ(標高3440m)まで
- 登山9日目【帰路】ナムチェからチョブルンまで
- 登山10日目【帰路】チョブルンからルクラ空港へ
- ゴーキョ・ピークトレッキング【ベストシーズン】
【エベレスト街道】ゴーキョ・ピークトレッキングとは?
ヒマラヤ山脈は、ネパール、チベット、パキスタン、ブータンの国境にまたがる巨大な山脈地域です。
世界一高い山、エベレストや他にも標高8000m級の山々が連なっています。
そんな山々が連なる、ヒマラヤ山脈の数あるトレッキングコースの中で、エベレストを見ることができるのが、ゴーキョ・ピークまたはカラ・パタールトレッキングです。
それでは、ゴーキョ・ピークトレッキングの魅力・体験を紹介していきます。
標高5357mゴーキョ・ピークへ!
登山1日目 カトマンズからルクラ、ルクラ(標高2840m)からパクディン(標高2610m)まで
カトマンズからゴーキョ・ピークトレッキング玄関口、ルクラ空港へ!
同じ宿に泊まっていた人も、登山に行くみたいだったので、一緒に宿を出て、事前に指定されていた集合場所へと向かった。
集合場所に着くと、続々とトレッカーが集まってきた。日本人の人もいて、びっくりした。
50代男性の方だったが、ガイドなしでゴーキョ・ピークにいくらしい。すごすぎる。
早朝3時くらいに、このようなバンが迎えに来てくれたので、カトマンズを出発した。
途中、一回だけ休憩場所に寄ってくれるので、そこで朝ごはんを食べた。
このパンとコーヒーはなかなかおいしかった。
朝の6時半くらいにラメチャップ空港に到着した。
ラメチャップ空港はとても小さい上に、トレッキング客でごった返していた。
自分が搭乗する飛行機会社に荷物を預け、このような搭乗券をもらった。
空港に到着して、1時間ほどで搭乗できた。発着空港は小さいので、このような小型飛行機で向かう。
飛行機の窓からは、ヒマラヤの山々が一望でき、今からあれに登るのかと気が引き締まった。
ルクラ空港の滑走路は短く、滑走路の先は崖になっている為、世界一危険な空港と呼ばれている。
不安だったが、着陸時の大きな振動とともに、無事ルクラ空港に到着することができた。
ルクラ空港から登山開始!
空港にはガイドの人が迎えに来てくれていたので、預け荷物を受け取り、登山を始めた。
飛行機の外に出ると、新鮮で冷たい空気が肌に触れとても気持ち良かった。
お店や家が立ち並んでいたが、石や木造りの建物ばかりで、なんかあたたかく感じる。
トレッキング前に腹ごしらえで、カフェに入りパンケーキとミルクティーを飲んだ。
店内は、暖炉がついているのが、この地域の特徴だ。家の造りも国によって違うので、面白い。
お会計はガイドさんが済ませてくれた。
事前にツアー会社にお金を払っているので、トレッキングにかかる費用のうち、飲み物代以外はガイドの人が払ってくれる。
食事代に関しては 、1食ごとに上限が決まっていた。
僕の場合は、1食あたり10ドルまでだった。1食あたりの食事代などは、契約するツアー会社によって変わってくる。
腹ごしらえを終え、いざトレッキング開始!
途中にいくつかの関門所がある。そこでは、国立公園に入るための入場料や許可証を求められるが、ガイドの人がすべてやってくれるから安心だ。
昼ご飯はガイドさんの家で食べた。
この地域で、よく食べられているダルバートと呼ばれるご飯だ。
豆のスープみたいな感じだった。カレー味のカボチャやジャガイモもヘルシーでおいしかった。
ご飯を食べた後、庭でゆっくりしたがほんとに自然が豊かな所だ。
ワンちゃんも気持ちよさそう。
ここからは、ガイドさんの息子のチリンも一緒に登山をした。
チリンと話しながら、トレッキングをしたが、ゆっくり英語を話してくれるので分かりやすかった。
彼も初めてトレッキングをするらしく、とても楽しそうだった。
そこから、また登山道を歩き、昼の2時半くらいには宿についた。
今日は、パクディン(標高2610m)まで進んだ。
宿に到着した後は、少し寝てカフェに行った。
wifiがあったので、半日ぶりに携帯に電波がつながった。半日も携帯を触らないということが、あまりなかったので、久しぶりに携帯を見た気になった。
宿では、wifi、充電、シャワーなどすべてにお金がかかるので、cafeでwifiをつなげてもらった方がコーヒー代しか、かからないので安く済む。
夜になると、宿の庭に住民の皆さんが集まり、踊りだした。
この時期は、ダアサインと呼ばれるお祭りの時期みたいだ。
みんなで歌ったり、踊ったりと楽しかった。
夜ごはんはチキンダルバートを頼んだ。
チキン以外にも色んな種類がついてきて、全部美味しかった。
登山2日目パクディン(標高2610m)からナムチェ(標高3440m)まで
朝からモーニングセットを食べ、今日も出発!
途中の絶景を一枚
サガルマータ国立公園の入場ゲートに到着。
ここで荷物検査を受けて入る。
国立公園内に生息している動物たち。
ほとんど出くわすことはないらしい。
豹などに出くわしたくはなかったので安心した。
夕方3時くらいには今日の目的地、ナムチェ(標高3440m)に到着した。
標高が高くなってきたので、少し息苦しかった。
宿に荷物を置き、ナムチェの街をチリンと一緒に散策した。
まずは、エベレストミュージアム(The Sherpa Culture Museum)に行った。
昔のシェルパ民族の写真が飾ってあったり、住居が再現されていた。
その後は現地の学校に入ってみた。
その日は祝日で誰もいなかったので、チリンと二人でサッカーをした。
標高3440mなので、すぐに疲れてしまう。
ナムチェ散策をしているうちに暗くなってきた。
ナムチェの夜は、ライトアップされるので、明るい時よりも幻想的だった。
ナムチェの街中では、バーやご飯屋さん、外で賭け事をしている地域の人達、いろいろな所があって楽しかった。
その後は宿に戻り、夜ご飯を食べた。
初のヤクステーキ。ハンバーグみたいでとてもおいしい。
ヤクとは、ネパール地域に生息する牛のような動物だ。
この地域は舗装された道路がないので、荷物を運ぶ手段は、ヤクなどの動物か人力なのだ。
荷物を運ぶ人たちは、ローカル・ポーターと呼ばれている。
一度、荷物持ち体験をしたが、とても重かった。30~50kgほどあるらしい。
これを担いで、標高の高いところを行き来しているから、彼らの体力は恐ろしい。
登山3日目 ナムチェ(標高3440m)からドーレ(標高4084m)まで
今日もしっかりと朝ごはんを食べた。
これはチーズトーストだ。何を食べてもはずれがない。
チリンは学校が始まるので、今日でお別れだ。
この2日間で、とても仲良くなったので別れるのがとても寂しかった。
気持ちを切り替えて出発!
標高が高くなり、息が上がりやすくなってきたので、深く深呼吸をすることを意識して登った。
途中壁に何か貼り付けてあったのでこれは何かと聞くと、ヤクの糞だと言われた。
ヤクの糞は乾燥させると、暖炉の燃料になるみたいだ。
昼ご飯は、トマトスープとモモと呼ばれる料理を頼んだ。
モモの中には、肉がぎっしりと詰まっていておいしかった。
そびえたつヒマラヤ山脈を見ながらの昼ご飯は、なんとも贅沢だった。
昼ご飯を食べた後は、再びトレッキングを開始した。
岩肌を水が流れている場所があった。
冬はこの水が凍るため、エベレスト登山をする人たちが、滝登りをして、ピッケルやアイゼンを使う練習をするみたいだ。
今日の宿ドーレ(標高4084m)には、夕方3時半くらいには、到着した。
登山4日目 ドーレ(標高4084m)からマッチェルモまで(標高4410m)
今日もしっかりと朝ごはんを食べ出発!
高地になるとこのような、石造りの家が多くなり面白い。
標高が高いと木が少ないことから、このような石造りの家が多くなるみたいだ。
トイレに関してもびっくりしたのだが、便器と桶にたまった水しかなかった。
用を足した後は、この水でお尻を洗った。
便座も冷たかったが、それ以上に桶の水が冷たかった。
少し水の表面は凍っていたくらいだ(笑)
この水でお尻を洗うのが、登山の中で、一番の苦行だった。
※ティッシュは買えるので、皆さんは買ってからトイレに入ることをお勧めします。
ただ、ゴミ箱はないので、ビニール袋も必要です。
標高は高いが、このようになだらかな所が多く歩きやすい。
これもゴーキョ・ピークトレッキングの魅力のひとつだ。
今日は昼前に宿についたので、ご飯を食べ、洗濯した後は、ヤクを観察したり、昼寝をした。
何もないけど、なんか気持ちが穏やかだ。
ヤクも草を食べるか、寝るかしかしてないが、気持ちよさそうだった。
太陽光でお湯を沸かされているのは衝撃的だった。
人間の知恵ってすごいな。
夜は宿で知り合った人と楽しく話したり、外の星空を眺めたりした。
ほんとにきれいだった。
登山5日目 マッチェルモ(標高4410m)からゴーキョ(標高4750m)まで
今日もしっかりと朝ごはんを食べ、朝8時くらいには出発した。
ヤクのカルカ(石積みの放牧小屋)が集まったパンガを過ぎると、湖が見えてきた。
見えづらいが、なかなか見ることができない黄金の鴨も見ることができた。
とても運がいい。
3つの氷河湖が並んでいて、最後の大きな氷河湖ドゥードゥ・ポカリのほとりに、今日の目的地ゴーキョがあった。
今日も昼くらいには、宿についたので、昼ご飯を食べた後は、ゴーキョの街を散策したりした。
登山6日目【帰路】ゴーキョ・ピーク(標高5357m)登頂!マッチェルモ(標高4410m)まで
今日は、日の出時刻に頂上に到着するのを目指して、朝6時くらいから登り始めた。
真っ暗な道をヘッドライトの光を頼りに、約1時間半かけて、ゴーキョ・ピークに登頂することができた。
無事、日の出を頂上で見ることができた。
宿からゴーキョ・ピークの頂上は見える距離にあるのだが、標高差が707mもある。
その為、めちゃくちゃ傾斜が急だった。
その急な上り坂が1時間半ずっと続いた。
最後の難関だった。体力的に一番きつかった。
また、一気に標高が上がるので、高山病には注意していただきたい。
僕も最後の方は、頭が少し痛くなった。自分のペースでゆっくりと登っていけば問題ないと思う。
高山病の対策としては、深く息を吸い、多く水を飲み、ゆっくりと登る。
これに尽きる。
天気はとてもよく、周りのヒマラヤ山脈の数々がはっきりと見ることができた。
標高5357mなのに、自分の周りにはそれより高い山々が…
恐るべしヒマラヤ山脈。
真ん中にある、雲が頂上付近にかかっている山が、エベレストだ。
拝むことができてよかった。
頂上でゆっくりした後は、降り、早めの昼ご飯を食べ、再び今日の目的地マッチェルモ(標高4410m)へと戻った。
登山7日目【帰路】マッチェルモ(標高4410m)からクムジュン村まで
今日は、アップルパイを食べた。
その後は、クムジュン村を目指して朝から下山を開始した。
登山道の途中には、このようなダウンの原料となる綿も生えてた。
贅沢な景色を見ながらお昼ご飯を食べた。
夕方くらいに、クムジュン村に着いたので、荷物を宿に置いて、村を散策した。
外でバレーをして楽しむ若者、シャボン玉をして遊ぶ子供たち。
子供たちが見てみて~とシャボン玉を見せてくれ、一緒に遊んでくれた。
クムジュン村には、街灯がなかったので、暗くなってくると、みんな家に戻り、家族との時間を過ごす。
なんかあったかくていいな。
家の中から漏れる灯りを見てると家族が恋しくなった。
登山8日目【帰路】クムジュン村からナムチェ(標高3440m)まで
朝ごはんを食べた後は、クムジュン村にあるイエティー(雪男)の頭部が祀られているというお寺に行った。
クムジュン村周辺のヒマラヤ山脈地域には、イエティーが生息していて、人間に悪さをしていたと言い伝えられている。
ほんとかはわからないが、とても興味深かった。
イエティーの頭部を見た後は、クムジュン村を出て、ナムチェへと向かった。
途中、シャンボチェの丘に登ったり、世界で最もエベレストに近いホテル、ホテル・エベレスト・ビューに寄ったりした。
テラスからは、エベレストやヒマラヤ山脈の数々が見えていた。
将来はここに泊まってみたい。
お昼くらいには、ナムチェについた。
ご飯を食べた後は、少し寝て、部屋でゆっくりした。
夜になったので、夜ご飯を食べにナムチェの街に出た。
ナムチェには、日本食レストランがあるのだ。
ワクワクが抑えきれなかった。
海外旅をしてると日本食が強烈に恋しくなる。
日本食レストラン『ともだち』へ行った。
かつ丼を頼んだ。
めちゃめちゃおいしかった。
美味しすぎて笑みがこぼれてしまうほどだ。
ちなみに暖かい麦茶もついてくるので、より日本食を感じることができた。
大満足のレストランだった。
登山9日目【帰路】ナムチェからチョブルンまで
今日もいい天気だ。今日は、ガイドさんの家、チョブルンを目指して出発!
お昼は、木造りの家で食べた。
木造りの家は、店内も温かいが、見ためも暖かく感じるのでとてもリラックスできる。
昼過ぎには、チョブルンにある、ガイドさんの家に到着した。
シャワーやwifi、充電全部好きに使っていいよと言われた。
一週間以上ぶりのシャワーは最高に気持ちよかった。
シャワーの後は、洗濯して、いただいたコーラを飲みながら庭でまったりした。
なんて幸せなんだ。
シャワーも浴びれて、庭でくつろぐげて最高だなぁ。
庭でくつろいでいると、息子さんのチリンが学校から帰ってきた。
久しぶりに会えてうれしかった。
さらに、夜はとびっきりの御馳走をしてくれた。
ほんとに食べきれないくらいだった。
そして、眠くなるまでチリンと一緒にココアを飲みながら映画を見た。
ほんとにいい一日だった。
登山10日目【帰路】チョブルンからルクラ空港へ
朝から、ガイドさんの奥さん、チリンに別れを告げて、ルクラ空港へ向かった。
ガイドさんに別れを告げ、朝の9時くらいの飛行機に乗ることができた。
ほんとに貴重な経験ができた9日間だった。
とても楽しかった。
ゴーキョ・ピークトレッキング【ベストシーズン】
トレッキングシーズンは、雨季の終わる9月後半から、雨季が始まる5月前半頃までです。
特に10・11月はベストシーズンです。
僕は、10月半頃に行きました。
毎日晴れが続き、過ごしやすく、歩き出せば半袖でもちょうどいいと感じる気温でした。
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